法人カード&ビジネス向け 節約・家計管理

法人・個人・個人事業のお金を分ける方法|口座・カード管理の実例

2026年9月9日

小さな会社を経営しながら、個人でも稼ぎがある40代に向けて、私の口座とカードの配置をそのまま出します。お金は法人・個人・個人事業の3区分です。

先に結論を書きます。3区分ごとに口座とカードを固定し、原則としてその区分の中で支払いを完結させています。例外は個人カードで事業の経費を払う場合ですが、法人分は会社の立替精算、個人事業分は個人事業側の処理で、同じ扱いではありません。

おすすめではなく、いまどう配置しているかの記録です。

この記事の前提
◆ 金額(役員報酬・売上・残高・立替額)は公開していません
◆ 口座名・銀行名・個人事業の内容は伏せています
2026年9月8日時点の私自身の運用です
◆ 税務・会計の扱いは税理士等の専門家にご確認ください
◆ 特定の口座・カードをすすめるものではありません

この記事でわかること

  • 3区分に口座とカードをどう割り当てたか
  • 原則を「区分の中で完結」にした理由
  • 個人カードで事業の経費を払ったとき、法人分と個人事業分で後処理がどう違うか
  • これから分けるなら何から決めるか

法人・個人・個人事業を3区分にした全体図

法人・個人・個人事業の3区分。区分ごとに口座とカードを固定し、支払いはその区分の中で完結させる
3区分の全体図。区分ごとに口座とカードを固定し、支払いはその中で完結させる(2026年9月時点)

法人は口座3行・カード3社、個人は口座8行と手持ちのカード全部、個人事業は口座1行・カード1枚。1枚のカードの所属区分と引き落とし口座は1つに固定しています。例外として個人カードで事業の経費を払っても、カードの所属は個人のままです。その代わり、支出が法人分か個人事業分か、処理済みかを別に記録します。

入金口座と引き落とし口座を区分ごとに閉じておけば、原則として、明細を見ればどの区分の支払いかが分かります(分けたあとの見方は3つの区分をマネーフォワード MEでどう表示しているか)。この記事はその手前の「どう置くか」です。

ユウジ

ユウジ

3つに分けるって、頭の中の話ですか?本当に別々に?

タカシ

タカシ

本当に別々。頭の中で分けるのは無理だと思ってるから、口座とカードで線を引いてる。迷う余地をなくすのが目的

法人|法人口座と法人カードで完結させる

法人の支払いは法人名義の口座と法人カードで完結させ、ここに個人の支払いは一切入れません。一軍として使っているのはアメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールドと、三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド。前者は法人経費・ネット通販・固定費の集約先で、どちらも社員の追加カードを稼働させています法人用・個人用カードの実際の使い分け)。誰が払っても明細は法人に集まります。

法人から私が報酬として受け取るお金は役員報酬だけです。これとは別に、法人の経費を個人カードで立て替えた場合は、証憑と精算の記録を残して会社から返金を受けます。この返金は報酬ではなく精算。意味が違うので別扱いです。

カネ活先生

カネ活先生

タックスアンサーNo.5211「役員に対する給与(平成29年4月1日以後支給決議分)」では、定期同額給与・事前確定届出給与・一定の業績連動給与に該当しない額は損金不算入とされています。該当しても不相当に高額な部分は損金不算入です。役員給与の説明ですから、立替経費の返金とは分けて考えてくださいね。処理は顧問税理士にご確認を

個人|役員報酬の受け皿と生活・投資の支払い

個人の口座は1つずつ役割を与えています。メイン口座は役員報酬を受け取る入口、それ以外はクレジットカードの引き落とし専用。正直に書くと役割を与えていない口座もあり、そこは手つかずです。

妻との共用口座はありません。妻名義の契約は妻のカードのままです(固定費を法人・個人のどちらから払っているか)。

もう1つ、投資の積立資金は個人から出すと決めています(配分は個人の財布から続けている積立配分)。積立専用のカードも1枚立てています。

個人事業|売上口座と経費カードを1組にする

3つめが個人事業。内容は伏せますが口座1つ、カード1枚という一番シンプルな構成です。売上はその口座に入り、経費はその口座とカードから払う。入口と出口を閉じているので生活と混ざりません。

法人と違い、個人事業と事業主である私は同じ個人。だからこそ線を先に引かないと境界が曖昧になります。あとから区分できる状態を残すための置き方です。

例外の支払い|法人分と個人事業分では後処理が違う

区分をまたぐお金は3つに分けて考える。役員報酬(法人から個人)、法人経費を個人カードで払った分の立替精算(会社から返金)、個人事業の経費を個人カードで払った分(個人事業用口座から資金を戻す。口座移動そのものが必要経費になるわけではない)。事業用カードで個人の買い物はしない
区分をまたぐお金は3つに分けて考える。②と③は同じ「立替」に見えるが後処理が違う

ここまでが原則ですが、意図的に作った例外があります。個人カードの年間利用条件(修行)を追うため、法人や個人事業の経費を個人カードで払うことがあるのです(年間利用条件に合わせた決済の振り分け)。

大事なのはここからで、個人カードで払った事業の経費は、法人分と個人事業分で後処理が違います。法人と役員である私は別主体なので、法人分は会社が私へ返す立替精算。個人事業と私は同じ個人なので、同じ意味の立替精算にはなりません。支払いごとに法人分か個人事業分かを記録してから、それぞれの後処理へ流します。

私は事業用カードで個人の買い物をしません。後から処理できるかどうかではなく、私物が事業の明細に入る運用自体を作らないためのルールです。

ユウジ

ユウジ

えっ、そこまで分けてるのに個人カードで会社の経費を?混ざってません?

タカシ

タカシ

個人カードの明細には混ざるよ。ただ、決済ごとに法人分か個人事業分かを記録して、処理済みかまで追う。混ざったまま未処理で残さないのがルール

法人経費を個人カードで払った場合の記録と精算

法人の経費を個人カードで払った分は、自作した管理ツールで一覧にし、月に1回まとめて法人口座から個人の口座へ振り込む形で精算しています。

残すのは領収書などの証憑と、精算の記録。いつの支払いをどの分としてまとめ、いつ精算したか。これが無いと個人の買い物と区別がつきません。会社側の帳簿処理は書きません。実際の処理は税理士等にご確認を

個人事業の経費を個人カードで払った場合の資金移動と記帳

個人事業の経費を個人カードで払った分は、個人事業用の口座から個人の口座へ戻しています。資金の移動はしていますが、法人の立替精算とは意味が違います。法人と役員は別主体、個人事業と私は同じ個人だからです。

ただし、この口座間の移動そのものを必要経費としているという意味ではありません。必要経費の判定や記帳は、この資金移動とは別に考える必要があります。私が書けるのは資金の動かし方まで。具体的な帳簿の付け方は税理士等にご確認ください。運用として言えるのは戻す前提で払っているということ。明細には生活の買い物と事業の経費が並ぶので、どれが事業分かを記録して確定させる。ここは法人分と同じです。

例外を追うために自作した管理手段

私は最初から3区分に分けています。混ざっていた時期がないので「分けるのが大変だった」話はありません。面倒だったのは修行のほうで、個人カードで払った経費が法人分か個人事業分か、処理が済んでいるかを追うことでした。続くのは「例外を追う」手間のほうです。

そこでどの支払いがどの区分のもので、処理が済んでいるかを記録する道具をAIで自作しました。中身は書きませんが、所属を探す手間と処理漏れは減りました。決済ごとの記録と証憑保存は今も続けています。

ただし自作ツールは支払いの所属と処理状況を追う補助であって、領収書・請求書等の保存や会計帳簿の代わりではありません。国税庁の「クレジットカード会社からの請求明細書」では、カード会社の請求明細だけでは、一般に仕入税額控除に必要な請求書等には当たらないとされています。加盟店から受け取った適格請求書等は別に保存します。保存不要の特例等は国税庁の最新案内を確認してください。記帳と保存は「個人で事業を行っている方の記帳・帳簿等の保存について」に案内があります。実際の保存・精算の方法は税理士と国税庁の案内を確認してください。

カネ活先生

カネ活先生

タックスアンサーNo.2210「必要経費の知識」では、家事上の費用は必要経費にならず、家事関連費は業務上直接必要な部分を明らかに区分できる金額に限られるとされています。大切なのは区分できる状態を先に作ること。記帳と保存は上記の「記帳・帳簿等の保存について」もご確認を

これから分けるなら最初に決める3項目

  1. 区分ごとに口座を1つ決める。法人・個人・個人事業それぞれの代表を1つずつ
  2. カードの所属区分と引落口座を固定する。例外決済をする場合は、カードの所属とは別に支出の所属と処理状況を記録する
  3. 例外の支払いをどう記録・精算するか先に決める。法人分と個人事業分をどう見分け、どう戻すかを払う前に決める

これは私の場合の順番であって、全員に向くものではありません。法人がない人や事業が1つだけの人に3区分は要りません。

まとめ

  • 法人は口座3行・カード3社、個人は口座8行とカード全部、個人事業は口座1行・カード1枚
  • 原則は区分ごとに口座とカードを固定し、その中で完結させる
  • 報酬として受け取るのは役員報酬だけ。立替分の返金は精算として分ける
  • 例外は個人カードで事業の経費を払う場合。法人分は月1回まとめて法人口座から個人口座へ精算、個人事業分は事業用口座から資金を戻す(口座移動そのものが必要経費になるわけではない)
  • 後処理は法人分と個人事業分で違う。必要経費の判定や記帳は資金移動とは別で、帳簿の付け方は税理士等へ確認
  • 事業用カードで個人の買い物はしない。私物が事業の明細に入る運用を作らない

分けてもお金は増えません。増えるのは「どっちの支払いか」と考えなくて済む時間だけ。ただ判断が減るぶん、記録は残しやすくなります。

逆に、分けただけでは何も把握できていないのも事実。置き方と見方は別の話だと思っています。

口座とカードを分けたあと、3つの区分を1画面でどう見ているか

マネーフォワード MEに全部連携していますが、それだけでは把握できていません。分けたあとの見方と、できていないことを実例でまとめました。

3つの財布をマネーフォワード MEで見る実例へ

更新履歴

  • 2026年9月8日:初版作成

この記事について
本記事は私個人の口座とカードの配置の記録であり、同じ形をすすめるものではありません。内容は2026年9月8日時点の運用です。税務・会計上の取り扱いは、必ず税理士等の専門家および国税庁の公式情報でご確認ください。カードの年会費・利用条件は各社の改定で変わります。

  • この記事を書いた人

カネ活:タカシ

はじめまして!
「40代からのカネ活入門」を運営している北海道在住のタカシです。

小規模法人の経営者として働きながら、
「将来お金に困らない人生」を目指して、投資・節約・クレジットカード活用に本気で取り組んでいます。
【保有資格】
ファイナンシャル・プランナー3級(FP3級)
宅地建物取引士(宅建士)
日商簿記3級
【趣味】
奥さんと旅行を楽しむこと
愛犬(チワワ・5歳)とのんびり過ごすこと

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