クレジットカードには、「年間これだけ使えば、これを渡します」という条件が付いているものがあります。年間の利用金額で特典が変わる仕組みで、この条件を追いかけることを、界隈では「決済修行」と呼んだりします。
私はいま、5つの条件を同時に追いかけています。この記事では、その条件と、2026年8月時点で自分がどこまで来ているかを1枚のマップにして公開します。
先に言っておくと、全部がうまくいっているわけではありません。達成できたものが2つ、進行中が2つ、そして最初から届く見込みがなかったものが1つあります。届かなかったほうも同じように出します。
修行って言い方、なんかストイックですね。無理してるように聞こえます
そこは誤解されやすいところだね。新しく買い物を増やしてるわけじゃないんだ。事業の支払いも、家の生活費も、もともと出ていくお金なんだ。そこでどのカードを使うか決めてるだけなんだよ
この記事の前提
・条件を達成するために新しく買い物をしたことはありません。もともと出ていく支払い(事業の経費と、個人の生活費の両方)で、どのカードを使うかを決めているだけです
・「条件に届かせるために使う」のは順番が逆で、それをやると年会費以上の出費が増えます
・利用額は万円単位に丸めた私自身の記録です。カードごとの正確な金額と、全体の合計額は公開していません
・条件は各社の公式ページに記載されている内容です(2026年8月22日確認)。改定されることがあるため、申し込み前には必ず最新の内容をご確認ください
追いかけている条件と、いまの到達点
まず全体像です。

| カード/サービス | 条件 | 特典 | 状態 |
|---|---|---|---|
| 三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド | 年100万円 | 翌年以降の年会費が永年無料 | 達成 |
| ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド | 年300万円 | ANA SKY コイン 10,000 | 達成 |
| Marriott Bonvoy アメックス・プレミアム | 年会費の支払い+年400万円以上/さらに利用額に応じて | 無料宿泊特典/プラチナエリートへのアップグレード | 進行中 |
| アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド | 年300万円/年500万円 | 無料宿泊1泊/2泊 | 進行中 |
| SAISON MILE CLUB | 有効期間内の移行上限15万マイル (単純計算で年1,500万円相当) | 翌年のサービス年会費が無料 | 未達 |
この5つを、1つの財布から出ていくお金で分け合っています。年間に使える金額は決まっているので、どれかに寄せれば、どれかは進みません。そこが決済修行のいちばん難しいところでした。
達成できた2つ
年100万円|三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド
公式ページによると、年会費5,500円(税込)のこのカードは年間100万円の利用で翌年以降の年会費が永年無料になります。
2026年7月18日に達成を確認しました。切り替えてから5カ月半での到達です。達成までの経過は三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド100万円修行|5カ月半で達成に記録しています。
5つのなかでいちばんハードルが低く、いちばん確実に元が取れた条件でした。しかも一度達成すれば翌年以降ずっと無料なので、毎年やり直す必要がありません。
年300万円|ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド
年間300万円以上の利用で、翌年ANA SKY コイン10,000コインを受け取れる条件です。こちらも達成し、アプリには「獲得条件金額を達成されましたので、翌年3月末頃に10,000 ANA SKY コインを進呈いたします」と表示されています。
このカードで意識しているのは、300万円がこのカードの最上位の区分だという点です。そこから先に区分がないので、達成した時点でこのカードを使い続ける理由はなくなります。実際、達成後の決済は別のカードへ回しています。
重要|2026年9月2日以降の新規申込には、この300万円条件が適用されません
上のSKYコインの条件は私が達成した時点のものです。2026年の改定により、申込日で扱いが分かれます。
・2026年9月2日以降の新規申込:ANA SKY コイン獲得プログラムの対象外です。年300万円を使ってもこのSKYコインは受け取れません
・2026年9月1日までの申込:公式告知に記載された条件のもとで対象となり、2026年12月31日までの利用分が集計されます
・9月2日以降に申し込む方には、移行期間の特別条件や新しい入会キャンペーンなど別の制度が案内されています。旧300万円条件とは切り分けて確認してください
・年会費も改定されます。公式告知では2026年11月21日以降の引き落とし分から新年会費とされ、9月2日以降の新規申込は42,900円(税込)です
詳細はアメリカン・エキスプレスの改定告知(公式)とカードの公式ページをご確認ください。申込時期による違いは【2026年9月2日】ANAアメックスは今申し込むか、待つかに整理しています。
進行中の2つ
Marriott Bonvoy アメックス・プレミアム|年400万円の条件と、アプリに出ている次の区分
公式ページには「年会費のお支払いに加えて、年間400万円以上のカードご利用で無料宿泊特典を獲得いただけます」と記載されています。利用額だけでなく年会費を支払っていることも条件です。さらに上の区分として、利用金額に応じたプラチナエリート会員資格へのアップグレードが案内されています。
| 条件 | 特典 |
|---|---|
| 入会するだけ | ゴールドエリート会員資格 |
| 年会費の支払いに加えて年間400万円以上の利用 | 無料宿泊特典(交換レート75,000ポイントまで) |
| さらに利用額に応じて | プラチナエリート会員資格へのアップグレード |
2026年8月22日時点で約395万円。年400万円の区分まで、あと5万円ほどのところまで来ています。アプリの表示では、年500万円のプラチナエリートまでは約105万円残っています。
年会費82,500円は、私が個人で払っているカードのなかでいちばん高い金額です。この1枚についてはまだ金額として回収できたものがありません。だからこそ、いま追いかけている条件のなかで最優先になっています。
まだ請求が確定していない分もあるため、年400万円の区分には届く見込みです。このペースが続けば年500万円のプラチナエリートも視野に入ると考えていますが、これはあくまで現時点での私の見立てで、達成を確約できるものではありません。年末の実績が出た時点で、あらためて記録します。
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド|2泊目を狙えるか
年会費49,500円(公式カードページ)のこのカードには「ビジネス・フリー・ステイ・ギフト」という特典があります。特典の公式ページによると、前年の利用金額が300万円以上500万円未満で1泊分、500万円以上で2泊分が翌年1月中旬以降に進呈されます。
この特典のプログラム期間は毎年1月1日から12月31日までで、その期間の利用額に応じて翌年1月中旬以降に進呈される仕組みです。2026年8月22日時点で約308万円。すでに1泊分の区分は超えていて、アプリには「ビジネス・フリー・ステイ・ギフト(2泊目)条件達成進捗状況」として、年500万円まで約192万円残っていると表示されています。
ただしアプリに出ている進捗は、その時点で売上が計上された分の表示です。カード利用のデータが反映されるまでに時間差があるため、アプリの数字と最終的な判定は同じものではありません。この記事の数字も、あくまで表示時点の進捗として読んでください。
昨年はこのカードで500万円を達成して無料宿泊2泊分を受け取りました。東急の定額宿泊サービス「ツギツギ」で使うもので、公式ページでは1室2名で1泊、20,000円相当として案内されています。ただし公式には「ホテルや宿泊時期によっては、20,000円を下回る場合も上回る場合もあります」とも書かれているため、金額は予約する内容によって変わります。
届かなかった1つ
SAISON MILE CLUB|年1,500万円相当という壁
セゾンプラチナ・ビジネスに付帯できるSAISON MILE CLUBは、公式ページによるとサービス年会費5,500円(税込)で、ショッピング1,000円(税込)ごとにJALマイルが10マイル貯まります。そして有効期間内に移行上限の150,000マイルに到達すると、翌年のサービス年会費が無料になります。
1,000円で10マイルなので、15万マイルに必要な決済額を単純に割り戻すと年間1,500万円という数字が出ます。私の到達率は1%台です。
1,500万円は単純計算上の目安です
公式の案内では、集計は毎月11日〜翌月10日のショッピング利用総額を単位とし、売上計上日が基準とされています。また年会費、キャッシング、楽天Edyチャージ、nanacoチャージなど永久不滅ポイントの付与対象外となる利用は対象になりません。
したがって決済したすべての金額がマイルに換算されるわけではなく、実際に必要な決済額は1,500万円より大きくなり得ます。
これは努力で届く/届かないという話ではなく、最初から規模が違ったという話です。他のカードの条件を優先した結果でもありますが、仮に全部の決済をこの1枚に寄せたとしても届きませんでした。
ここが大事なところだよ。条件は「頑張れば届く」ものと「そもそも規模が違う」ものに分かれるんだ。後者を見分けられれば、最初から追いかけずに済む
どうやって振り分けているか
ここまでが記録です。ここからは、その記録を見て私が考えたことを書きます。ここから先は私の解釈で、公式が示している内容ではありません。
1. そのカードの「最上位の区分」に合わせて寄せる
ANAアメックス・ゴールドは年300万円が最上位でした。350万円使っても400万円使っても、この特典の面では増えるものがありません。だから300万円に届いた時点で、そのカードの役目はいったん終わります。
逆に、マリオットのように400万円・500万円と段階があるカードは、上の区分まで伸ばす意味があります。カードごとに「どこまで伸ばせば意味があるか」が違うので、そこを先に調べてから決済先を決めています。
2. 達成したカードから、次のカードへ移す
年間に使える金額は決まっています。だから達成したカードを使い続けるのは、その分だけ他のカードの達成を遠ざけることになります。
いまは、達成済みの2枚から手を離して、進行中の2枚に寄せている段階です。この2枚が片付いたら、次はSAISON MILE CLUBのあるセゾンプラチナ・ビジネスに回すことを考えています。ただし前述のとおり、そちらは条件そのものに届く見込みがないので、年会費を無料にする目的ではなく、マイルを貯める目的での話になります。
3. 枚数を増やすほど、1枚あたりの達成は遠くなる
5つの条件を追いかけていますが、同時に全部を達成することはできません。1つの財布から出ていくお金を分け合っているからです。
これから条件付きのカードを増やそうとしている方には、1枚分の条件に届く決済額があるかどうかを先に確認することをおすすめします。1枚目に届かないうちに2枚目を増やすと、どちらも中途半端になります。
まとめ
- 2026年8月22日時点で、5つの年間利用条件を追いかけている。達成2つ、進行中2つ、未達1つ
- 達成: 三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド(年100万円→年会費が永年無料・2026年7月18日に達成確認)、ANAアメックス・ゴールド(年300万円→SKY コイン10,000)
- 進行中: Marriott Bonvoy アメックス・プレミアム(約395万円。年会費の支払いに加えて年400万円以上という条件には届く見込み、その上の区分は現時点での見立て)、アメックス・ビジネス・ゴールド(約308万円/2泊目の年500万円まで約192万円)
- 未達: SAISON MILE CLUB(単純計算で年1,500万円相当が必要。到達率1%台)
- ANAアメックス・ゴールドのSKYコイン条件は2026年9月2日以降の新規申込には適用されない。2026年9月1日までの申込は2026年12月31日までの利用分が対象で、9月2日以降の申込者には別制度が案内されている
- 条件を達成するために買い物を増やしたことはない。もともと出ていく支払い(事業の経費と個人の生活費)を振り分けているだけ
決済修行という言葉は大げさに聞こえますが、実際にやっていることは「同じ支払いで、どのカードを使うか決めるだけ」です。増やすのは支払いではなく、選び方の精度でした。
各カードの年会費をいくら払い、どの特典を使って、どれを1度も使わなかったかは【実録】クレカの年会費に年23万円払って分かったことに、ゴールドカードの年間条件を3段階で達成した記録は【実録】ゴールドカードの年間条件を100万・300万・500万で達成した記録にまとめています。カードの審査に通るかどうかは【実録】40代のクレカ審査で分かったことで記録しました。
この進捗は、区切りのタイミングで更新していく予定です。
この記事について
本文中の条件と年会費は、2026年8月22日時点で各社公式ページに記載されている内容および私が実際に受けた請求に基づいています。条件や金額は改定されることがあるため、申し込みの前に必ず各社の公式ページで最新の内容をご確認ください。
利用額は万円単位に丸めた私自身の記録であり、同じ結果を保証するものではありません。特定のカードの取得や解約を勧めるものではなく、条件達成のために必要のない支出を増やすことをすすめるものでもありません。