アメックス、マリオット、Vポイント。ポイントが数十万単位で貯まっていて、ANA・JAL以外のマイルにも移せるのか気になっている40代に向けて書いています。各社公式の直接の移行先を調べて、自分の持ち分4種類を並べました。
先に結論です。各社公式の直接移行先として、海外の航空会社のマイルに移せるのはビジネス・ゴールドのメンバーシップ・リワード(MR)とMarriott Bonvoyの2つでした。ANAアメックス・ゴールドのMRはANAのみ、Vポイントから海外マイルへの直接移行は2026年3月末で終了しています。
ただし、私はまだ1マイルも海外の航空会社に移していません。体験談ではなく、移す前に条件を確認した記録です。前回、ANAマイルへ移すタイミングを確認した記事で「予定が決まってから必要分だけ」と決めました。今回もその手前です。
この記事の前提
◆ レート・条件は各社公式ページの記載に基づきます(2026年9月9日確認)。改定・休止される場合があります
◆ 判定は各社公式の「直接移行先」に限ります。他社ポイントを経由する間接ルートは調べていません
◆ ポイント残高は丸めて表記しています
◆ 1マイルの価値は路線・クラス・時期などで変わり、公式の一律な円換算はありません。本記事では円換算を行いません
◆ 特定の交換をすすめるものではありません
この記事でわかること
- 4種類のポイントのうち、公式から海外マイルへ直接移せるのはどれか
- アメックスMRの海外11社のレート・最少移行数・費用と、ANAだけに付く条件
- Marriott Bonvoyの3対1とボーナスマイルの数え方、例外の航空会社
- Vポイントの海外マイルへの直接移行が終わっていること
結論|公式から海外マイルへ直接移せるのは2つ

対象は手持ちポイントと有効期限を棚卸しした結果の4種類です。出せない2つは「レートが悪い」のではなく、そもそも海外の航空会社が公式の直接移行先に用意されていない。比べる以前の話でした。
同じMRでも、ビジネス・ゴールドは13社、ANAアメックス・ゴールドはANAの1社だけ。名前が同じでも、カードで出口が違います。
えっ、どっちも同じアメックスのポイントだよね?片方だけ海外に出せないの?
名前は同じMRでも、ANAアメックス系の直接移行先はANAだけ。同じアメックスのポイントでも、カードで出口が違う。ここは並べて初めてはっきりした
4種類のポイントを交換先・レート・費用・上限で比較
条件を1枚にまとめると次のとおりです。レートはアメックスがメンバーシップ・リワード・プラス(MRプラス)登録時、Marriottは通常の提携先のものです。
| ポイント | 海外への直接移行 | レート | 最少移行 | 費用・上限 | 休止・注記 |
|---|---|---|---|---|---|
| MR(ビジネス・ゴールド) | できる(11社) | 1,250pt→1,000マイル | 1,250pt | MRプラス年3,300円。ANAのみ追加でANAコース年5,500円・年40,000マイル上限 | エミレーツ休止中、タイ国際航空は9月10日11:00から一時休止 |
| MR(ANAアメックス・ゴールド) | できない | ANA 1,000pt→1,000マイル | 1,000pt | 追加費用なし | 直接移行先はANAのみ |
| Marriott Bonvoy | できる(38社) | ほとんど3pt→1マイル | 3,000pt | 60,000ptごとに5,000ボーナス(ユナイテッドは10,000、AA・デルタ・アビアンカは対象外)。1日240,000ptまで | ニュージーランド航空は200対1(60,000pt→375 Airpoints)。ほとんどの提携先で登録名の一致が必要 |
| Vポイント | できない | ANAのみ(提携カード独自メニュー等。レートは公式参照) | — | — | 海外マイルへの直接移行は2026年3月31日で終了 |
ここから先は、この表の根拠を1つずつ確認していきます。
ビジネス・ゴールドのMR|海外11社、MRプラスなら1,250対1,000
アメックスの移行提携パートナーは13社。ANAとJALのほかに、次の11社が海外の航空会社です。
- スカンジナビア航空/キャセイパシフィック航空/エミレーツ航空/エールフランスKLM
- カタール航空/カンタス航空/シンガポール航空/タイ国際航空
- デルタ航空/ブリティッシュ・エアウェイズ/ヴァージンアトランティック航空
レートはMRプラスの登録の有無で変わります。MRプラスは年3,300円(税込、2年目以降自動更新)。登録済みなら海外提携航空会社は1,250ポイント→1,000マイルで、最少1,250ポイントから移行できます。未登録は2,000ポイント→1,000マイルで、最少2,000ポイントです(アメックス公式「メンバーシップ・リワード・プラスについて」)。ANAは1,000→1,000、JALは2,500→1,000で、海外勢はその中間です。
意外だったのはここです。海外提携航空会社には、ANAコースのような追加の年5,500円(税込)と年間40,000マイルの上限が、公式ページに記載されていません。ANAへ1対1で移す場合は、MRプラス年3,300円に加えてANAコース年5,500円がかかります。費用と上限の内訳はアメックス2枚の交換先・費用・上限を比較した記事にまとめてあります。
反映日数は同日中から15日まで幅があり、初めて移す提携先は通常2週間です(アメックス公式「ポイント移行提携パートナー」)。空席を見つけてから移し始めると、間に合わないことがあります。
さらにエミレーツ航空は受付休止中です。タイ国際航空は2026年9月10日11:00から一時休止と案内されています(アメックス公式のお知らせ)。この記事の公開時点では、13社のうち2社が休止中です。
私の残高は29万台。MRプラス登録済みの1,250対1,000で、全部を海外1社に寄せたと仮定すると約23万マイル(本記事の計算)。数え方の話で、そうする予定ではありません。
3つ添えておきますね。レートも提携先も各社の判断で改定・休止されます。アメックスもMarriottも、移行の申し込みは原則として取り消せません。Marriott Bonvoy公式ではほとんどの提携航空会社で、マイレージ口座の登録名とBonvoyの登録名を一致させる必要があります。移す前にご確認を
ANAアメックス・ゴールドのMR|直接移行先はANAだけ
こちらは短く終わります。ANAアメックス系のMRは直接移行先がANAの1社のみで、海外は選べません(アメックス公式FAQ)。11万台ありますが、確認するまでもない結果でした。
役割分担も変えません。ANA側は予定が決まってから必要分だけANAマイルへ、ビジネス・ゴールド側は年会費充当を軸にという以前決めた配置のままです。
Marriott Bonvoy|38社、ほとんどは3対1。ボーナス条件は提携先で異なる

もう1つの出口がMarriott Bonvoyです。提携航空会社は38社で、ANA・JALのほかブリティッシュ・エアウェイズ、シンガポール、カタール、ユナイテッド、エールフランスKLMなどが並びます(Marriott Bonvoy公式「ポイントからマイルへ」)。
数え方が独特です。ほとんどのプログラムは3ポイント=1マイルですが、ニュージーランド航空Airpointsは200ポイント=1 Airpointで、全社共通ではありません。60,000ポイントごとのボーナスは通常5,000マイル、ユナイテッドは10,000マイル、アメリカン航空・デルタ航空・アビアンカ航空は対象外です。ニュージーランド航空は200対1の比率に基づき75 Airpointsが加算されます。60,000の区切りに届くかで結果が変わります。
移行は1日あたり3,000ポイントから240,000ポイントまで。先生の言うとおり、ほとんどの提携航空会社で登録名の一致が必要です。
私の残高は11万台。3対1かつ通常の5,000マイルボーナスが付く提携先へ移す仮定では、60,000ポイントで25,000マイル、残りの5万台を3対1で約1.7万マイル、合わせて約4.2万マイル(本記事の計算)。ニュージーランド航空やボーナス条件が異なる4社には、この計算を使えません。区切りを1回しか使えない残高でした。
なおMarriottポイントを無料宿泊に残す判断で書いた2026年10月の改定は無料宿泊特典まわりで、このマイル移行レートとは別の話です。
38社もあるなら、どこに移すのが一番お得なの?
それは一つの答えを出しにくい問いです。1マイルで買える価値は路線・クラス・季節で変わりますし、特典航空券でも燃油サーチャージや税金は別に支払うのが一般的です。「どこが得か」ではなく乗りたい便に必要なのはどこの何マイルかから逆算されるほうが確実だと思いますよ
Vポイント|海外マイルへの直接移行は2026年3月末で終了
Vポイントも候補に入れていました。ところが他社ポイント・マイレージへの移行サービスは2026年3月31日で終了していました(三井住友カード公式のお知らせ)。
対象はフライングブルー(エールフランスKLM)とブリティッシュ・エアウェイズのAvios。まさに海外マイルの直接の入口だった2つです。他社ポイントを経由する交換までは、この記事では調べていません。
いま残る直接移行はANAマイルだけ。提携カード独自メニューとVポイントサイト経由の交換は継続とされています。10万台の使い道はVポイント10万超を1ポイント単位で使う方法で決めた判断のままです。
移す前に決める3つ|航空会社・必要数・反映日数
結論から言うと私はまだ決めていません。行き先も便も決まっていないのに移すのは、前回決めた順番と逆だからです。決めておくことは3つに絞りました。
- 航空会社と便を先に決める。必要マイル数は各社の特典チャートで、距離制かゾーン制か、燃油サーチャージも公式で確認してから動く
- 必要数と反映日数から逆算する。MRはビジネス・ゴールド側から1,250ポイント単位で、Marriottは60,000ポイント単位で。初回は2週間かかる前提で日程を組む
- アメックスMRから休止中の提携先へは移さない。エミレーツ航空とタイ国際航空はアメックスMRからの移行が休止中です。Marriott Bonvoyは別の移行制度なので、候補にする場合はMarriottと航空会社の最新条件を改めて確認します
これは私の場合の並べ方です。ただ、この記事で確認したアメックスMRとMarriott Bonvoyの移行申込みは、原則として取り消せません。だから私は、行き先と必要数を決めてから移します。
分かったのは「どこに出せるか」だけ。どこに出すかは決めてない。先に行き先を決める。順番を守れてるうちは、まだ何も失ってない
まとめ
- 公式の直接移行先として海外マイルに出せるのはビジネス・ゴールドのMRとMarriott Bonvoy。ANAアメックス・ゴールドのMRとVポイントは出せない
- アメックスは13社。海外11社はMRプラス(年3,300円)登録で1,250ポイント→1,000マイル、最少1,250ポイント。ANAだけ追加費用と年間上限があり、エミレーツは休止中、タイ国際航空は9月10日11:00から一時休止
- Marriottは38社。ほとんどは3対1で60,000ポイントごとに5,000ボーナス。ユナイテッドは10,000、AA・デルタ・アビアンカは対象外、ニュージーランド航空は200対1。ほとんどの提携先で登録名の一致が必要
- Vポイントの海外マイルへの直接移行は2026年3月末で終了。いまはANAのみ
- 移行は原則取り消せず、レートも提携先も改定される。行き先と必要数を決めてから移す
調べる前は「海外マイルのほうが使い出があるらしい」という漠然とした印象だけでした。並べてみると、ポイントごとに出口が違い、アメックスMRでは2社への移行が休止中でした。選択肢が多いという前提は、私には当てはまりませんでした。
それでも確認してよかったと思っています。出せない2つが分かって、考える対象が半分になったから。残った2つをどう動かすかは、行き先が決まってからです。
ポイントを移す前に、タイミングを決める
移せるポイントが分かっても、先に移す必要はありません。行き先・必要マイル数・期限をどう並べたかは、手持ち約53万マイル相当の検証でまとめています。
更新履歴
- 2026年9月10日:初版作成
この記事について
本記事は私個人の保有状況と確認の記録であり、同じ結果を保証するものではありません。判定は各社公式の直接移行先に限り、他社ポイントを経由する交換は対象にしていません。レート・提携先・移行条件・休止情報は2026年9月9日時点の各社公式ページの記載に基づき、改定・変更される場合があります。移行の可否・必要マイル数は、必ず最新の公式情報でご確認ください。
参照:アメックス「ポイント移行提携パートナー」/アメックス「メンバーシップ・リワード・プラスについて」/アメックスFAQ/三井住友カード「ポイント移行サービス終了のお知らせ」/Marriott Bonvoy「ポイントからマイルへ」