クレジットカードを何枚か使っていると、ポイントがあちこちに散らばります。カード会社のポイント、ホテルのポイント、航空会社のマイル。それぞれ別のアプリで、別のルールで貯まっていきます。
それぞれ別のアプリに入っているため、全部を一度に並べて見る機会がありません。
今回、保有しているポイントとマイルを全部書き出してみました。合計は60万ポイントを超えていました。
この記事では、その棚卸しの結果と、発行元ごとにまったく違う有効期限のルールを整理します。金額の使い道をどう選ぶかは次回以降に書くので、まずは「何がどれだけあって、いつ消えるのか」を確かめるところまでです。
この記事は、カードやポイントサービスを複数使っていて、残高や有効期限をまとめて確認したい人向けの記録です。
この記事はポイント連載の第1回です。各プログラムの使い道の比較は、第2回以降で扱います。第2回「アメックスのポイント交換先を比較|2枚のMRは何に移すのが得?」と、第3回「Vポイント10万超の使い道を比較|キャッシュバック・投資・ANAマイルの違い」と、第4回「マリオットアメックスの改定|2026年10月の分かれ目」を公開しました。
実際に棚卸ししたら、60万ポイントを超えていた
各アプリと会員ページを順番に開いて、残高を書き出しました。
以下の「60万超」は、ポイント・マイル・ANA SKY コインなどの単位数を便宜上足した数字です。価値をそろえた合計でも、円換算額でもありません。
| プログラム | 残高の規模(単位はプログラムごとに異なる) |
|---|---|
| アメックスのポイント(ビジネス用) | 29万台 |
| アメックスのポイント(ANAカード) | 11万台 |
| Marriott Bonvoy | 11万台 |
| Vポイント | 10万台 |
| ANAマイル | 2万台 |
| ANA SKY コイン | 1万 |
| JALマイル | 数千 |
| 合計 | 60万ポイント超 |
ポイントとは別に、無料宿泊特典も保有しています。単位が違うため、上の表には含めていません。
60万ってことは、現金だと60万円くらい?
それは交換先で全然変わる。同じ1ポイントでも、使い道によって価値が何倍も違う。そこは次回に書く
ここで大事なのは、ポイントの「額面」と「使ったときの価値」は別物だということです。1ポイント=1円で使える先もあれば、それより不利な交換先もあります。額面が60万だから60万円分、とはなりません。
どうやって数えたか
特別なことはしていません。スマホでアプリを順に開いて、表示されている残高を書き写しただけです。
- アメックスの公式アプリ(カードごとに残高が別なので、カードを切り替えて確認)
- Marriott Bonvoyのアプリ
- 三井住友カードのアプリ
- ANAのアプリ
- JALのアプリ
注意が必要なのは、同じ発行元でもカードごとにポイントが分かれている点です。アメックスは2枚ありますが、ポイントは合算されずカードごとに別勘定でした。
アプリの中でカードを切り替えないと、片方しか見えない。ここは要注意
もうひとつ気づいたこと
アメックスの2つを足すと40万を超えていて、単位数で見ると全体の約6割がアメックスでした。
事業の決済をアメックスに寄せているため、単位数ではここに集まります。ただしこれは単位数の比率であって、価値の配分ではありません。プログラムごとに1単位の価値が違うためです。
有効期限のルールは、発行元ごとにまったく違う
棚卸しと同時に、それぞれの有効期限も公式サイトで確認しました。
| プログラム | 有効期限 |
|---|---|
| Marriott Bonvoy | 24カ月間、獲得も利用もないと失効 |
| アメックスのポイント | 最大3年。ただし条件を満たすと無期限 |
| Vポイント | 最後にポイントが動いた日から1年 |
| ANAマイル | 積算した月から36カ月後の月末 |
「ポイントの有効期限は◯年」と一括りにできないことが分かります。起点も、延長のされ方も、発行元ごとに違います。
Marriott Bonvoy:2年に1度動かせば維持できる
24カ月のあいだ、獲得も利用もまったくない場合に失効します。逆に言えば、2年に1度なにか動きがあれば維持されます。対象カードの利用でポイントが加算されていれば、その都度リセットされる仕組みです。
なお、生涯エリート会員の資格を持っている場合は無期限になります。詳細はMarriott Bonvoyの公式ページにあります。
Vポイント:1ポイントでも動けば1年延長される
最後にポイントが変動した日から1年です。「貯める」「使う」「交換する」のどれかがあれば、その都度そこから1年に延びます。
手続きは要りません。1ポイントでも動けば自動で延長されます。カードを日常的に使っていれば、失効しにくい作りです。ルールの詳細は三井住友カードの公式ページに記載があります。
※ストア限定VポイントやANAマイレージ移行可能ポイントなどは、別の有効期限が設定されることがあります。
ANAマイル:積算した月から36カ月後の月末
通常マイルは、利用した月から数えて最大36カ月後の月末まで有効です。これは他と違って個々のマイルごとに期限が決まる方式で、使わなければ古いものから順に消えていきます。
なお、キャンペーンなどで付与された期間限定・用途限定のマイルは別の扱いになり、期限も異なります。自分の口座表示で個別に確認してください。
Vポイントのように「動かせば全体が延びる」わけではないので、こちらは残高よりいつ貯めた分かを見る必要があります。ルールはANAマイレージクラブの公式ページに記載があります。
アメックスは、保有カードによって無期限になる条件が違う
カード別に条件を確認すると、同じ「アメックスのポイント」でも有効期限の扱いは異なります。ここは一括りにできない部分です。
アメックスの公式サイトには、はっきりこう書かれています。
ポイントの有効期限は各カードにより異なります。
「アメックスのポイントは◯年」と一括りにはできません。公式のよくある質問では、カードが3つのグループに分けて説明されています。
| カードのグループ | 有効期限 |
|---|---|
| グリーン、ゴールド、プラチナ、およびビジネス/コーポレートの各カード | 最長3年間。ただしポイントを一度でも交換するか、メンバーシップ・リワード・プラスに登録すると無期限 |
| ANAアメックス | 最長3年間。ただしポイント移行コースの登録で無期限 |
| ゴールド・プリファード、ANAアメックス・ゴールド、ANAアメックス・プレミアム、スカイ・トラベラー、スカイ・プレミア | 最初から無期限 |
原文はメンバーシップ・リワードの公式ページの「ポイントに有効期限はありますか?」で読めます。
私の2枚は、条件が違っていた
私が持っているのはビジネス・ゴールドとANAアメックス・ゴールドです。上の表に当てはめると、こうなります。
- ビジネス・ゴールド:最長3年。ポイントを一度でも交換するか、メンバーシップ・リワード・プラスに登録すれば無期限になるグループ
- ANAアメックス・ゴールド:最初から無期限のグループ
同じ「アメックスのポイント」でも、片方は条件付き、もう片方は最初から無期限です。残高だけ見ていると同じものに見えますが、期限の扱いは別でした。
もうひとつ、見落とせない一文
公式には、こう付記されています。
※カードを解約した場合、ポイントは全て失効されます
無期限であっても、カードを解約すればポイントは消えます。年会費を見直してカードを整理するときは、先にポイントの使い道を決めておく必要があります。
自分のカードがどのグループに当たるか、無期限化の条件を満たしているかは、公式サイトと会員ページの両方でご確認ください。制度は改定される場合があります。
私は実際に、何に使っていたのか
交換履歴を見返すと、直近ではこの3つでした。
| 使い道 | 内容 |
|---|---|
| カード年会費への充当 | 年会費の支払いに利用 |
| ANAマイルへの移行 | ANAマイルへ移行 |
| 継続マイルの自動移行 | 自動移行を利用 |
ANAマイルへの移行を行っているため、ビジネス・ゴールドの「ポイントを一度でも交換する」という条件には当たります。ただし実際の有効期限表示は、会員ページで確認するのが確実です。ANAアメックス・ゴールドのほうは、そもそも最初から無期限のグループでした。
マイルの使い道は、自分が乗るためだけではなかった
ANAマイルの方は、特典航空券の発券に使っています。ただし乗るのは私ではありません。
俺は飛行機にほとんど乗らない。だから家族の分の航空券に使った
ポイントやマイルというと自分が使うものだと思いがちですが、家族が使う分に充てるのも立派な出口です。自分の生活に使う場面がないからといって、貯めるだけの意味がないわけではありませんでした。
「失効が怖い」の正体は、把握していないことだった
ポイントの失効が話題になることはよくありますが、実際に自分がどの状態にあるかは、条件を確認しないと分かりません。
確認して分かったのは、残高を見ているだけでは期限の状態は分からないということでした。
確認した範囲では、私の場合はどれも当面失効しない条件を満たしていました。Vポイントはカードの利用で自動延長され、Marriottも対象カードの利用で加算があれば維持されます。アメックスはカードによって条件が違うので、それぞれ上の表のとおりです。
確認しないと、安心も対処もできません。棚卸しの目的はここにあります。
逆に、確認して初めて危ないと分かるケース
条件が揃うと危ない組み合わせもあります。たとえばこういう場合です。
- アメックスのポイントを大量に持っていて、一度も使ったことがない(最大3年の期限が付いたまま)
- ホテルのポイントを持っているが、そのカードを解約して2年以上経っている(獲得も利用もない状態)
- マイルを貯めているが、いつ積算した分か把握していない(古い分から順に消える)
どれも「持っていることは知っているが、条件を確認していない」状態です。残高だけ見ていても気づけません。
貯まっているのに、使い道を決めていなかった
ここまで書いて、自分の状態がはっきりしました。
- 合計60万ポイント超を持っている
- 有効期限は、確認した範囲では当面問題ない
- 使ったことはあるが、計画的に使い道を決めていたわけではない
これらは実際に使った出口ですが、交換先ごとの価値を比べた記録は残していません。
同じポイントでも、ホテルに使うのと、年会費に充てるのと、商品に交換するのとでは、1ポイントあたりの価値が変わります。そこを比べるのが、この連載の目的です。
この連載で今後扱う予定のこと
棚卸しで「何がいくらあるか」は分かりました。次に知りたいのは「どこに使うと一番得か」です。ここは1社ずつ調べないと答えが出ません。
| 回 | 扱うもの | 調べること |
|---|---|---|
| 第2回(公開済み) | アメックスのポイント | 移行先ごとの交換レート。どこに流すと一番伸びるか |
| 第3回(公開済み) | Vポイント | 1ポイント1円の使い道と、投資に回す選択肢 |
| 第4回(公開済み) | Marriott Bonvoy | ホテル宿泊と航空券、どちらに使うと1ポイントの価値が高いか |
| 第5回 | マイル | 特典航空券のマイル単価。どの区間が有利か |
順番は残高の大きい順です。一番額が大きいところで判断を間違えると、影響も一番大きいので、アメックスから始めます。
比較するときの物差し
どの回でも、同じ物差しで比べるつもりです。
- 1ポイントあたり何円分になるか(交換先ごとに計算する)
- 交換にかかる手間と時間(即時か、数日かかるか)
- 取り消せるか(交換したら戻せないものが多い)
3つ目は見落としがちですが重要です。移行後に元へ戻せないケースが多いため、交換前に各社の条件を確認する必要があります。
先に交換しちゃってから「あっちの方が良かった」と気づくのが一番もったいない
読者がまずやるとしたら、この順番
棚卸しは、次の順番で進めると確認漏れを抑えやすくなります。
| やること | |
|---|---|
| 1 | 持っているポイント・マイルを全部書き出す(アプリを順に開く) |
| 2 | それぞれの有効期限のルールを公式サイトで確認する |
| 3 | 無期限にできる条件があるものは、その条件を満たしているか確認する |
| 4 | そのうえで、使い道を比べる |
2と3を飛ばして4に行きたくなりますが、期限が迫っているポイントがあれば、交換先を比較する前に対応が優先になります。急ぎのものがあるかどうかは、確認して初めて分かります。
1でやることは、アプリを順番に開いて数字を書き写すだけです。
有効期限の仕組みは、発行元ごとに本当にバラバラです。残高だけでなく、ご自身の口座で期限がどう表示されているかを一度確かめておくと安心ですよ
まとめ
- 保有ポイント・マイルを棚卸ししたら、合計は60万ポイント超だった
- 単位数で見ると約6割がアメックスだった。ただしこれは価値の配分ではない
- 有効期限は発行元ごとにルールがまったく違う。起点も延長のされ方も別
- アメックスの有効期限はカードによって条件が違う。最初から無期限のカードもあれば、交換や登録が条件のカードもある
- カードを解約するとポイントは失効する。整理する前に使い道を決める必要がある
- 交換先を比較して選んだことはない。そこが次回以降のテーマ
次回からは、1社ずつ使い道を比べていきます。まずは一番残高の大きいアメックスから、どこに交換すると1ポイントあたりの価値が高いのかを調べます。
まずは手元にあるものを一覧にすること。比べるのはそのあとです。
-
ポイントの棚卸しは、どうやればいいですか?
-
各社のアプリと会員ページを順番に開いて、残高を書き出すだけです。同時に有効期限のルールも公式サイトで確認しておくと、あとで慌てずに済みます。同じ発行元でもカードごとに残高や条件が分かれている場合があるので、カードを切り替えて確認してください。
-
アメックスのポイントを無期限にするには何をすればいいですか?
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カードによって条件が違います。公式のよくある質問では、グリーン・ゴールド・プラチナ系は「ポイントを一度でも交換する、またはメンバーシップ・リワード・プラスの登録で無期限」、ANAアメックスは「ポイント移行コースの登録で無期限」、ゴールド・プリファードやANAアメックス・ゴールドなどは「最初から無期限」と説明されています。なお、カードを解約するとポイントは全て失効します。ご自身のカードがどれに当たるかは公式サイトでご確認ください。
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合計60万ポイント超というのは、60万円分ということですか?
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いいえ。そもそもポイント・マイル・ANA SKY コインは単位が異なり、この記事の「60万超」はそれらを便宜上足した単位数です。価値をそろえた合計でも円換算額でもありません。交換先によって1単位あたりの価値も変わります。比較は連載の第2回以降で扱います。
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ポイントが失効しそうかどうかは、どこで分かりますか?
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各社の会員ページに有効期限の表示があります。Vポイントのように「最短有効期限」が表示されるものもあれば、ANAマイルのように利用月ごとに管理されるものもあります。表示の仕方が発行元ごとに違うので、一度は自分の目で確認しておくのが確実です。
連載ナビ
- 第1回:7つのポイント残高と有効期限を棚卸しする(この記事)
- 第2回:アメックスのメンバーシップ・リワード編(カードごとに出口が違う話)
- 第3回:Vポイント編(1ポイント=1円が確定する出口の話)
- 第4回:Marriott Bonvoy編(泊まる予定がなければ動かさない話)
- 第5回:マイル編(棚卸し後にANAマイル移行を判断した最終回)
注意事項
この記事は個人の保有状況と、2026年8月時点で確認した各社の公開情報にもとづく記録です。ポイント残高は規模が分かる程度に丸めて記載しています。有効期限、交換条件、無期限化の条件は改定される場合があります。ご自身のポイントについては、必ず各社の公式サイトおよび会員ページで最新かつ正確な情報をご確認ください。
また、ポイントの価値や有利な使い道は、保有量・生活スタイル・利用する店舗や施設によって変わります。ここに書いているのは私一人の状況であり、同じ選択をおすすめするものではありません。