2026年8月20日の朝、ニュースを眺めていて手が止まりました。「ANAアメックス全面刷新」という見出しの中に、「ANA SKY コイン獲得プログラム終了」という一行があったからです。
私はANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードを保有していて、今年はすでに300万円の決済を積み終えたところでした。プログラム対象のカード利用額が年間300万円以上で10,000 SKYコインがもらえる、あのプログラムです。終了ということは、今年積んだ300万円は無駄になるのか。気になって、その場で公式ページを開きました。
結論から書くと、私のような既存会員の場合、今年の利用分は対象でした。この記事では、その根拠と、SKYコインが「いつまでの利用分」で「誰に」「いつ」付与されるのかを整理します。
この記事に書いた改定内容は、アメリカン・エキスプレスのANAアメリカン・エキスプレス・カード リニューアルページと、2026年8月19日に配信された共同通信PRワイヤーのプレスリリースに基づいています。

結論:条件を満たす既存会員は、2026年12月31日までの利用分が対象
え、じゃあ今年の300万円は無駄になるんですか?
いいえ、条件を満たしていれば無駄になりません。公式の案内では、ANA SKY コイン獲得プログラムは「2026年12月31日までの期間で終了」と説明されています。2026年9月1日までにカードをお持ち・お申し込みで、条件を満たす会員には、2026年12月31日までの利用分にプログラムが適用されます。
ゴールドの場合、2026年1月1日から12月31日までのプログラム対象となるカード利用額が300万円(税込)以上であれば、10,000 ANA SKY コインが2027年3月末までに進呈されます。整理すると、次のようになります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 最後の対象期間 | 2026年1月1日〜2026年12月31日のカード利用分 |
| ゴールドの条件 | 2026年中のプログラム対象となるカード利用額が300万円(税込)以上で10,000 ANA SKY コイン |
| 付与時期 | 2027年3月末までに進呈 |
| 対象者 | 2026年9月1日までにカードをお持ち・お申し込みで、プログラム条件を満たす会員 |
| 対象外 | 2026年9月2日以降の新規入会者 |
私のように9月1日より前からカードを持っていて、プログラム対象の利用額で300万円の条件を満たしている場合は、最後の10,000コインが2027年3月末までに進呈される、という読み方になります。
見出しの「終了」だけで反応してしまいました。公式ページの対象期間を読んで、ようやく落ち着きましたね。
「終了」は「すでに積んだ分の権利が消える」という意味とは限りません。特典の改定は、対象になる利用期間と、実際に付与される時期を分けて読むのが正解です。この2つを混ぜて読むと、必要のない不安を抱えることになりますよ。
SKYコイン終了までのスケジュール
発表から最後の付与までを時系列で並べると、次の流れになります。
- 2026年8月19日…アメリカン・エキスプレス・インターナショナルと全日本空輸(ANA)が共同で全面刷新を発表。2009年の発行開始以来、初の全面刷新
- 2026年9月2日(水)13:00…新カードの申込受付開始。この日以降の新規入会者は、入会日から新特典「利用ボーナスマイル」が適用され、SKYコインは対象外
- 2026年12月31日…ANA SKY コイン獲得プログラムの最後の対象期間が終了
- 2027年3月末まで…最後のSKYコインが進呈される

区切りは2026年9月1日と9月2日です。9月1日までにカードをお持ち・お申し込みで、プログラム条件を満たす会員にSKYコインが適用され、9月2日以降の新規入会者は最初から新特典側に切り替わります。これから申し込む人が「300万円で10,000コイン」を狙うことはできない、という点は押さえておきたいところです。
今回の改定の全体像
あわせて、券面デザインも3券種すべて刷新されます。ANAの尾翼をモチーフにした新しいデザインで、カード番号などの情報は裏面に集約されます。現行デザインとの比較が次の画像です。

SKYコインの終了は、大きな改定の一部です。まず年会費が動きます。以下は税込・2026年9月2日以降の申込分の金額です。
| 券種 | 改定前 | 改定後 | 家族カード |
|---|---|---|---|
| 一般 | 7,700円 | 7,700円(据え置き) | 2,750円 |
| ゴールド | 34,100円 | 42,900円(+8,800円) | 21,450円 |
| プレミアム | 165,000円 | 187,000円(+22,000円) | 4枚まで無料 |
既存会員の新しい年会費は、2026年11月以降の請求から順次切り替わります。年会費が上がる分、特典側も強化されています。主なものは次のとおりです。
- 利用ボーナスマイルの新設…ゴールドは年400万円以上で15,000マイル、プレミアムは年600万円以上で30,000マイル。既存会員は2027年1月1日から利用額のカウントが始まり、2026年は移行特別期間としての条件が案内されています
- ダイニングキャッシュバック20%…ゴールドは年間最大2万円、プレミアムは年間最大4万円。既存会員は2026年10月29日開始
- POWER LOUNGE PREMIUM無料…ゴールド・プレミアムともに回数無制限、同伴者1名無料。既存会員も2026年9月2日から利用可
- プライオリティ・パス…ゴールドは年2回、プレミアムは回数無制限
- ANA加盟店でのポイント…一般1.5倍、ゴールド2倍、プレミアム2.5倍
- 搭乗ボーナスマイル…一般+10%、ゴールド+25%、プレミアム+50%
- 継続ボーナスマイル…一般1,000、ゴールド2,000、プレミアム10,000

券種ごとの細かい数字は公式の比較表が正確なので、詳細はそちらで確認してください。ここで見ておきたいのは、SKYコインという「300万円のゴール」がなくなり、代わりに「400万円のゴール」が置かれた、という構造の変化です。
見落としやすい注意点
強化された特典に目が行きがちですが、条件が厳しくなる側の変更もあります。読んでいて気になったのは次の3点です。
1つ目は、ANAアメックス・プレミアムに付帯する海外旅行傷害保険の適用条件です。2026年11月1日から、自動付帯ではなく、旅行代金などをプレミアムカードで支払うことが条件の利用付帯に変わります。自動付帯は「持っているだけで補償」、利用付帯は「支払いに使うことが条件」という違いです。持っているから大丈夫、という前提だった場合は見直しが必要になります。
2つ目は、公共料金・国税などの支払いです。通常100円=1ポイントに対して0.5ポイントの加算となり、国税は年間300万円を超える支払い分がポイント加算の対象外となります。対象となる支払いの詳細は公式ページで確認してください。税金の支払いをカードに寄せていた人ほど、影響を受けやすいところです。
3つ目は、年会費の切り替え時期です。9月2日から即座に上がるわけではありませんが、既存会員も11月以降の請求から順次変わります。ゴールドなら+8,800円という差額を、あらかじめ頭に入れておくと慌てずに済みます。
300万円ペースの人は、来年どうするか|年会費とマイルに絞った3つの比較
年300万円前後のカード利用を想定するゴールド会員にとって、来年の選択肢は大きく3つに整理できます。①あと100万円を上積みして400万円ラインを取りにいく、②300万円のままゴールドを続ける、③一般カードに切り替える。それぞれの数字を並べてみます。
| ①400万円まで積む | ②300万円のまま | ③一般に切替 | |
|---|---|---|---|
| 年会費(税込) | 42,900円 | 42,900円 | 7,700円 |
| マイル移行手数料 | 無料 | 無料 | 年間6,600円(ポイント移行コース登録時) |
| 利用ボーナスマイル | 15,000マイル | なし | なし |
| 継続ボーナスマイル | 2,000マイル | 2,000マイル | 1,000マイル |
| 搭乗ボーナス | +25% | +25% | +10% |
| ANA加盟店ポイント | 2倍 | 2倍 | 1.5倍 |
この表は年会費とマイル関連に絞った比較です。POWER LOUNGE PREMIUMやダイニングキャッシュバックなどの特典の利用状況、一般カードへ変更する場合の手続きやポイントの扱いは含めていません。一般カードを検討する場合は、変更の可否と必要な手続きをアメリカン・エキスプレスへ確認してください。
①と③の年会費の差は35,200円。ただし一般カードでマイルを貯め続けるなら移行手数料6,600円がかかるため、実質の差は28,600円まで縮みます。この差額と「15,000マイル+継続1,000マイル差+搭乗ボーナス差」をどう見るか、が比較の軸になります。
マイルの価値は使い方で大きく変わるので、ここでは円換算しません。ただ、判断の目安は書けます。毎年ANAに乗ってマイルを使い切れている人ほどゴールド維持側が有利になり、マイルを貯めても使う機会が少ない人ほど一般カードとの年会費差を回収しにくくなる、という構図です。
①を選ぶ場合の注意はひとつだけです。400万円の条件のために支出そのものを増やすと、受け取るマイル以上のお金が先に出ていきます。もともと払う予定の固定費や事業の決済を寄せて届くなら検討の余地があり、届かせるために買い物を増やすなら本末転倒です。
解約という選択肢もありますが、順番に注意が必要です。カードを解約すると、カード側の未使用ポイントは失効します。解約を検討する場合は、先にANAマイレージクラブへのポイント移行を申し込み、ANAマイレージクラブ口座への反映を確認してから解約する、が正しい順番です。なお、ANAの通常マイルの有効期限は利用月から最大36カ月後の月末までで、移行した分の実際の期限はANAマイレージクラブの口座で確認できます。いずれの道も、既存会員の利用額カウントは2027年1月1日から始まるので、年内に急いで決める必要はない、というのが調べてみての結論です。
改定の発表を見た日に結論を出す必要はありません。判断が必要になる時期を先に確認して、それまでに自分の決済見込みを整理しておけば十分です。
まとめ
- SKYコイン獲得プログラムは「2026年12月31日までの期間で終了」。最後の対象は2026年1月1日〜12月31日の利用分
- ゴールドはプログラム対象のカード利用額が年間300万円(税込)以上で10,000 SKYコイン。2027年3月末までに進呈。対象は2026年9月1日までにカードをお持ち・お申し込みで、条件を満たす会員
- 2026年9月2日以降の新規入会者はSKYコイン対象外で、入会日から新特典「利用ボーナスマイル」が適用される
- 年会費はゴールドが42,900円、プレミアムが187,000円へ。一般は7,700円で据え置き。既存会員は2026年11月以降の請求から順次
- ANAアメックス・プレミアムの海外旅行傷害保険は2026年11月1日から利用付帯へ変更
今回の内容は、私が公式の案内を読んで整理した一例です。カードの利用状況や入会時期によって、当てはまる条件は変わります。
カードの特典・年会費・適用条件は変更されることがあります。最新の情報は必ず公式サイトでご確認ください。申し込みや利用方法の判断は、ご自身の状況にあわせてお願いします。